太陽光の「契約申込み」が6月までに2GWに

電力広域的運営推進機関は2018年8月17日、発電設備の系統アクセス業務に関する2018年度第1四半期の受付・回答分を公表した。それによると、2018年4~6月における太陽光の接続契約の申込み容量は2GWを超え、ここ3年で最大となった。

この公表値は、発電設備の電力系統へのアクセス業務、具体的には一般送配電事業者に対する「事前相談」「接続検討」「契約申込み」の状況を広域機関が取りまとめたもの。対象となるのは、500kW以上の発電設備で4半期ごとに集計値を公表している。

太陽光に関しては、2018年度第1四半期の「契約申込み」は416件・2219MWとなった。2016年度同期は510件・1633MW、2017年度同期は140件・780MWだったので、件数では2016年度同期の方が多かったものの、容量ではここ3年で最大となった(図)。

 

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図 太陽光発電設備の系統アクセス業務の状況(第1四半期・500kW以上)(出所:日経BP総研 クリーンテックラボ)

 

ここ3年の通期での「契約申込み」の状況を比較すると、2015年度は1212件・4271MW、2016年度は1462件・4465MW、2017年度は1252件・2558MWだった。2017年度に固定価格買取制度(FIT)が改正され、2017年3月末までに接続契約を締結していないと、認定が失効したことから、2016年度に駆け込みの「契約申込み」があり、その翌年度の2017年度はその反動で「契約申込み」が減った可能性がある。

2018年度第1四半期の「契約申込み」が2219MWに達したことは、この3カ月間だけで2017年度通期に近い容量になっており、このままの基調が続けば、駆け込みで増加した2016年度を超える可能性もある。2018年度は高圧案件の買取価格は18円/kWh、特高案件は入札2年目で買取価格は18円/kWh以下になることが確実だが、新規案件の開発意欲は依然として衰えておらず、むしろ盛り返している可能性もある。

「契約申込み」の容量を件数で割った平均容量を比較すると、2015年度通期は3.5MW、2016年度通期は3.1MW、2017年度通期2.0MWだったのに対し、2018年度第1四半期は5.3MWに増えた。これは、買取価格の低下するなかで投資効率を高めるため、開発規模をより大きくしている可能性を示している。(日経BP総研 クリーンテックラボ


 

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