太陽光発電用語集

ピークカット

「ピークカット」には以下の2つの意味があります。

1) 節電対策用語としての意味
使用電力が最も多い時間帯に使う電気そのものを減らすことです。エアコンの設定温度を下げる、使わないときはこまめにスイッチを切るなどの節電のほか、太陽光発電システムを導入し、自社や自宅で電気を作ることにより電力会社からの購入量を抑えてピークカットを実現することができます。また、ピークカットは、使用電力の少ない夜間に購入し蓄電池に貯めた電気を、使用電力の多い時間帯に使うことによっても、実現できます。電力会社は過去1年間で最も使用電力が多かった時間帯の電気使用量に基づいて基本料金を決めるため、使用電力の最大値を下げると、その月の電気料金だけではなく、「基本料金を下げる」こともできます。

2)太陽光発電用語としての意味
太陽光発電で、パワーコンディショナ(パワコン)の容量を超える電力を出力できる太陽電池モジュールを設置することを「過積載」といいます。過積載を導入し、晴天の日の発電量がパワコンが処理できる容量を超えると、その分の電気は売電できずに捨てられます。これがピークカットです。過積載による朝夕の発電量の増加分が、ピークカット分を超えることにより、過積載なしの場合に比べて、全体として、より多くの利益を獲得することができます。


さらに蓄電池を使えば、ピークカット分の電力を貯めて、日照の少ない夕方以降や雨の日などに放電して使用することができます。

出典:既認定案件による国民負担の抑制に向けた対応(資源エネルギー庁)

関連用語:ピークシフト


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