水上メガソーラーで広がる新たな可能性

2018年3月、岡山県笠岡市でため池を利用した水上メガソーラーが竣工した。事業主は、いちごECOエナジーで、発電所の面積は59,900m²、太陽電池容量は2,640kW、年間で333万kWhの発電量を見込んでいる。


いちご笠岡岩野池ECO発電所 2.64MW
岡山県笠岡市
トリナ・ソーラー製DUOMAX両面ガラスモジュール 8800枚採用

農林水産省のデータによると、日本全国には20万箇所のため池が存在しているという。


全国のため池分布状況 データ:農林水産省HP
兵庫43,245、 広島19,609、 香川14,619と、西日本に多く存在(平成26年3月時点)

ため池とは、降水量が少なく、大きな河川に恵まれない地域などで、農業用水を確保するために水を貯え取水ができるよう人工的に造成された池のことで、瀬戸内地域は年間を通じて降水量が少ないことから、古くからため池が築造され全国の約6割がこの地域に存在する。

ため池を利用した太陽光発電所には、たくさんのメリットがある。2012年7月にFIT(固定買取価格)制度が導入されて以来、日本でも再生可能エネルギーの導入が進んだ。それを牽引してきたのが太陽光発電だ。しかしながら、ここへ来て、その推進力に翳りが見え始めた。原因の一つは、太陽光発電に適した土地には既に発電所が建設され、残された土地は大規模な造成が必要な場合が多いということ、その一方で、買取価格は、年々下落を続ける。

ため池を利用すれば、事業主だけでなく、地域にも多くのメリットがある。 事業主のメリットとしては、1)整地や造成コストは必要ない。2)ため池に太陽光パネルを設置する場合は、必然的に池の中央にパネルを設置することが多くなるため、電柱や木などの周囲から影の影響を受けることが少ない。3)水温によってパネルの温度上昇を抑えることができるため、より多くの発電が見込める。などがあげられる。一方、使用用途の少ない水上を利用することにより、1)自治体、水利組合は、1池の維持費を抑えることができ、賃料収入を得られる。 2)発電所の事業者によって堤防、水温、水質の管理が行われるため、安心安全も確保される。また、地域の住民にとっては、1)発電所周囲に設置される照明や監視カメラによって地域の安全も強化される。2)非常用電源が確保できる。

もちろん、陸上設置とは異なるフロート式架台、水上設置でも信頼性の高い太陽電池モジュールの採用が必要になってくるが、陸上でフロート式架台と太陽電池パネルを組み立て、できるだけ陸上で作業を済ませて、フロート式架台のかたまりを水上に流すという手順を作り上げれば、施工も難しくない。

ため池を利用した水上メガソーラーは、誰もがwin-winの関係を築ける新たな可能性を広げる。


トリナ・ソーラーのDuomax シリーズの両面ガラスモジュールは全て1500V対応です。バックシートタイプの通常モジュールにも1500V対応している製品もございます。詳しくは製品ガイドでご確認ください。

 

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