わずか7%、意外と低いZEHの認知度

「ZEH(ゼッチ)」「CASBEE(キャスビー)」「BELS(ベルス)」「ZEB(ゼブ)」といった言葉を知っている人は1割に満たない――。そんな残念な結果が日経BP総研 社会インフラ研究所の行った調査で明らかになった。日経BPコンサルティングの調査モニター2085人を対象に実施した。

下のグラフは、建築や住宅に関わるイマドキの言葉の認知度を調べたものだ。最も認知度が高かったのは「リノベーション」。「どういうものか知っている」という回答は36.9%で、「言葉を見聞きしたことがあるが、内容は知らない」と合わせると69.6%を占めた。既存の建築や住宅に新たな付加価値を生み出す手法を表現する言葉として、リノベーションはかなり一般化してきている。


対象とした言葉についてどの程度知っているかを質問した結果。「どういうものか知っている」と「言葉を見聞きしたことがあるが、内容は知らない」の合計順に上から並べた(資料:日経BP総研 社会インフラ研究所)

「どういうものか知っている」と「言葉を見聞きしたことがあるが、内容は知らない」の合計順では、「リノベーション」に続き、「HEMS(ヘムス)」の33.9%、「建築物省エネ法」の22.5%、「インスペクション」の18.7%が並んだ。

HEMSは、太陽光発電や蓄電池、エアコン、照明などの住宅設備の電力量をモニターで見える化し、インターネットを介して制御するためのホーム・エネルギー・マネジメント・システム。建築物省エネ法は、2017年4月に完全施行された省エネ建築に関する新しい法律。インスペクションは、既存住宅の売買時に行う住宅状況調査のことで、宅地建物取引業法の改正で関連規定が18年4月から施行される予定だ。

いずれも最近、建築・住宅業界で見聞きすることが増えた新しい専門用語だが、一般社会でも認知度は徐々に高まっているようだ。

一方、省エネ建築に関する専門用語に関しては、認知度の低さが目立った。「どういうものか知っている」と「言葉を見聞きしたことがあるが、内容は知らない」の合計順で、「ZEH(ゼッチ)」は7.4%、「CASBEE(キャスビー)」は6.3%、「BELS(ベルス)」は4.6%、「ZEB(ゼブ)」は4.3%だった。

ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)はハウスメーカーのテレビCMなどでもよく目にするようになったが、認知度は意外と低い。「全く知らない」は79.2%という回答率だった。ZEHの供給主体となるZEHビルダーは6166件(2017年9月13日時点)に上るが、まずは認知度の向上が課題といえる。

【調査概要】
■調査主体:日経BPコンサルティング
■調査方法:インターネット調査(日経BPコンサルティングの調査モニターに調査)
■有効回収数: 2085件。うち男性は71.4%、女性は28.6%。年齢層は29歳以下が0.4%、30~39歳が6.2%、40~49歳が36.0%、50~59歳が36.9%、60歳以上は20.4%
■調査時期:2017年9月上旬

(日経ホームビルダーのウェブ記事を転載)


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